RAMやROMとは?ITパスポートで頻出!DRAM・SRAMとの違いもわかりやすく解説

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はじめに

パソコンやスマホを選ぶとき、「メモリ8GB」や「ストレージ256GB」といった言葉を見かけますよね。この「メモリ」の正式名称がRAM(ラム)です。

ITパスポート試験のテクノロジ系(コンピュータシステム)では、このRAMに関する知識が毎年必ずと言っていいほど出題されます。
しかも、「RAMとROMの違い」だけでなく、さらに踏み込んだ「DRAMとSRAMの違い」まで問われるため、しっかりと整理して覚える必要があります。

この記事では、IT初心者が最もつまずきやすいRAM・ROM・DRAM・SRAMという4つの「記憶装置(メモリ)」のアルファベット用語について、それぞれの役割と絶対に間違えない覚え方を解説します。


記憶装置の基本のキ!「RAM」と「ROM」の違い

コンピュータの中にデータを記憶しておく場所(メモリ)は、大きく分けてRAMROMの2種類があります。
まずはこの2つの決定的な違いを「作業机」に例えて理解しましょう。

RAM(Random Access Memory:ラム)

  • 役割:データを「一時的に」記憶しておく場所。
  • 特徴:データの読み出しも、書き込みも自由にできる。
  • 例え「作業机の広さ」。机が広いほど、たくさんの書類(データ)を広げて同時に作業できる。
  • 最大の弱点揮発性(きはつせい)であること。電源を切ると、記憶していたデータはすべて真っ白に消えてしまいます。

ROM(Read Only Memory:ロム)

  • 役割:データを「永久に」記憶しておく場所。
  • 特徴:名前の通り「Read Only(読むだけ)」で、基本的には書き換えられない(※現在は書き換え可能なフラッシュROMなどもあります)。
  • 例え「作り付けの本棚」。最初から入っている説明書(パソコンを起動するためのプログラムなど)を保管する場所。
  • 最大の強み不揮発性(ふきはつせい)であること。電源を切っても、データはずっと残ったままです。

【試験対策キーワード】

  • 電源を切ると消える = 揮発性(RAM)
  • 電源を切っても消えない = 不揮発性(ROM)

頻出!RAMの2つの兄弟「DRAM」と「SRAM」

ITパスポート試験の難関はここからです。
「電源を切るとデータが消える一時記憶用メモリ(RAM)」には、作り方の違いによってDRAM(ディーラム)SRAM(エスラム)という2つの種類があります。

この2つの違いを問う問題が非常によく出題されます。以下の比較表を頭に入れてください。

DRAM(Dynamic RAM)SRAM(Static RAM)
読み方ディーラムエスラム
価格・容量安い、大容量化しやすい高い、大容量化しにくい
処理速度遅い(SRAMに比べて)めちゃくちゃ速い
リフレッシュ(※)必要不要
主な用途主記憶装置(メインメモリ)キャッシュメモリ

※リフレッシュ動作とは?

DRAMは「コンデンサ」という電気を貯める小さなバケツのような部品でデータを記憶しています。このバケツは穴が空いていて、放っておくと電気が漏れて(データが消えて)しまいます。
そのため、DRAMは「定期的に電気を再充電してデータを維持する作業(=リフレッシュ)」が絶対に必要になります。
一方のSRAMは構造が違うため、このリフレッシュ作業が不要です。

用途の違い:主記憶装置とキャッシュメモリ

これら2つの特徴から、パソコンの中での「働き口(用途)」が明確に分かれています。

  • DRAMは「主記憶装置(メインメモリ)」に採用
    パソコンの作業机はとにかく「安くて広い(大容量)」方が良いので、安価なDRAMが使われます。一般的に「メモリ8GB」と言った場合はこのDRAMを指します。
  • SRAMは「キャッシュメモリ」に採用
    CPU(パソコンの脳みそ)のすぐ横に配置され、よく使うデータを事前に置いておく「超高速な引き出し」のことをキャッシュメモリと呼びます。ここはとにかく「スピード命」なので、高価でも爆速なSRAMが使われます。

ITパスポート試験の過去問で腕試し!

実際に試験で出題されるパターンを見て、知識が定着しているか確認しましょう。

【過去問例1】揮発性・不揮発性を問う問題

PCにおいて、電力供給を断つと記憶内容が失われるメモリ又は記憶媒体はどれか。

ア:DRAM
イ:ROM
ウ:SSD
エ:フラッシュメモリ

【解説】
「電力供給を断つと記憶内容が失われる」=「揮発性メモリ」はどれか、という問題です。
ROM、SSD、フラッシュメモリ(USBメモリなど)はすべて電源を切ってもデータが消えない「不揮発性」です。したがって正解は、RAMの一種であるアの「DRAM」です。

【過去問例2】DRAMとSRAMの違いを問う問題

キャッシュメモリに用いられるSRAMと、主記憶に用いられるDRAMの特徴を比較したとき、DRAMに関する記述として適切なものはどれか。

ア:SRAMと比較して、記憶容量当たりの単価が高い。
イ:SRAMと比較して、データのアクセス速度が速い。
ウ:記憶内容を保持するための定期的なリフレッシュ動作が必要である。
エ:フリップフロップと呼ばれる回路で構成されている。

【解説】
DRAMの方の特徴を選ぶ問題です。

  • ア:価格が高いのはSRAMです。DRAMは安価です。
  • イ:速度が速いのはSRAMです。
  • ウ:正解です。DRAMはコンデンサの電荷が漏れるため、定期的なリフレッシュが必要です。
  • エ:フリップフロップ回路で構成されているのはSRAMです(DRAMはコンデンサです)。

まとめ:これだけは覚えよう!メモリの早見表

ITパスポート試験に向けた、メモリ関連の最終暗記ポイントです。

  1. RAM:一時的な作業机。電源を切ると消える(揮発性)
  2. ROM:読み出し専用の本棚。電源を切っても消えない(不揮発性)
  3. DRAM:安くて大容量。リフレッシュが必要。用途は主記憶装置(メインメモリ)
  4. SRAM:高くて爆速。リフレッシュ不要。用途はキャッシュメモリ

アルファベットばかりで最初は混乱するかもしれませんが、「DRAM(ディーラム)のDは、デカい(大容量)、だけどリフレッシュでドタバタ(Dynamic)している」といった具合に自分なりの語呂合わせを作るのもおすすめです。

この4つのキーワードは必ずセットで出題されます。違いをしっかり比較して、テクノロジ系の得点源にしましょう!


この記事はITパスポート試験のシラバス(テクノロジ系:コンピュータシステム)に基づいて執筆しています。

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