【ITパスポート】クラウドコンピューティングとは?SaaS・PaaS・IaaSの違いを例え話で解説

インターネットが当たり前になった現代、ビジネスや日常生活で欠かせないのがクラウドコンピューティングです。ITパスポート試験でも頻出のキーワードですが、サーバーやインフラといった用語が出てくると、少し難しく感じてしまうかもしれません。

この記事では、非IT系の方でも直感的に理解できるように、身近な例え話を使ってクラウドの仕組みと種類を解説します。これを読めば、試験で問われるポイントが整理できるはずです。

目次

クラウドコンピューティングとは?

クラウドコンピューティングとは、自分のパソコンの中にソフトを入れたり、会社に大きな機械であるサーバーを置いたりしなくても、インターネット越しにITの機能を使いたい分だけ利用できる仕組みのことです。

これまでのITは、自分たちで機械を所有して管理するのが当たり前でした。しかし、クラウドの登場によって、ITは必要な時に必要な分だけサービスとして利用するものへと変化したのです。

身近な例え話:水道や電気と同じ

クラウドを理解する近道は、水道や電気などの公共インフラに例えることです。

私たちは、家の中に巨大な貯水タンクや発電機を置かなくても、蛇口をひねれば水が使え、スイッチを押せば電気が使えます。そして、使った分だけ料金を払います。

クラウドもこれと同じです。インターネットという管を通じて、必要な時に必要なITサービス、例えばメールやストレージ、計算機能などを引き出して使う。これがクラウドの本質です。

クラウドの3つのサービス形態(SaaS・PaaS・IaaS)

ITパスポート試験で狙われるのが、提供される範囲による分類です。これをレストランに例えて理解しましょう。

SaaS・PaaS・IaaSの比較図

SaaS:料理が運ばれてくるレストラン

Software as a Serviceの略称です。

インターネット経由でソフトウェアそのものを利用する形態を指します。

  • 例え: 注文すれば美味しい料理が完成した状態で出てくるレストラン。
  • 具体例: Gmail、Zoom、SNS、クラウド会計ソフト。

ユーザーは設定さえすればすぐに使い始めることができ、ソフトウェアの更新や管理を気にする必要はありません。

PaaS:キッチンを借りて調理する

Platform as a Serviceの略称です。

アプリを動かすための土台、例えばOSやデータベースなどを利用する形態です。

  • 例え: コンロや冷蔵庫が揃ったレンタルキッチンを借りて、自分たちのレシピで料理を作る。
  • 具体例: Google App Engine、AWS Elastic Beanstalk。

開発者は、サーバーの細かい設定を気にせず、プログラムの開発だけに集中できます。

IaaS:キャンプ場とコンロだけ借りる

Infrastructure as a Serviceの略称です。

サーバーやネットワークといったインフラ、つまり土台のさらに下だけを利用する形態です。

  • 例え: キャンプ場で場所と最低限のコンロだけを借りて、炭や食材、鍋は自分たちで持ち込んで自由にキャンプ飯を作る。
  • 具体例: AWS EC2、Google Compute Engine。

自由度は高いですが、その分、自分たちでOSのインストールや管理を行う専門知識が必要になります。

ITパスポート試験対策のポイント

試験では、クラウドのメリットについて以下のような用語で問われます。

  • オンデマンド: 必要な時にすぐに使い始められること。
  • スケーラビリティ: ユーザーが増えたらすぐにサーバーのパワーを増やせる柔軟性のこと。
  • 従量課金制: 使った分だけ料金が発生し、初期投資を抑えられること。

ITパスポート過去問演習

実際の試験ではどのように問われるか、過去問に挑戦してみましょう。

過去問1:令和3年度 問89

クラウドコンピューティングのサービス形態の一つであり、インターネット経由でアプリケーションソフトウェアの機能を必要な時に必要な分だけ提供するものはどれか。

ア IaaS
イ PaaS
ウ SaaS
エ SOA

解答・解説

正解は のSaaSです。アプリケーションソフトウェアの機能を直接提供するのがSaaSの特徴です。

過去問2:令和4年度 問92

自社で情報システムを保有・管理せずに、サービス提供事業者が用意したシステムをインターネット経由で利用する形態として、最も適切なものはどれか。

ア オンプレミス
イ クラウドコンピューティング
ウ グリッドコンピューティング
エ ハウジング

解答・解説

正解は のクラウドコンピューティングです。一方で、自社でシステムを保有・管理することをオンプレミスと呼びます。

本文のポイント

クラウドコンピューティングは、ITを所有から利用へ変えた革新的な仕組みです。

  • SaaS: 完成したソフトを使う(Gmailなど)
  • PaaS: アプリを作る土台を借りる
  • IaaS: サーバーそのものを借りる

この3つの違いと、レストランの例えをセットで覚えておけば、試験でも迷うことはありません。ITパスポート合格を目指して、まずは身近なクラウドサービスを意識することから始めてみてください。

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