【ITパスポート】OSSとは?フリーソフトとの決定的な違いを「料理のレシピ」で解説

ITパスポート試験のテクノロジ系分野で頻出の専門用語に「OSS(オープンソースソフトウェア)」があります。

「OSSって無料ってことでしょ?」
「フリーソフトと何が違うの?」

そんな風に疑問に思っていませんか?
実は、ITの世界において「OSS」と「フリーソフト」は全くの別物であり、この2つの違いを正しく理解しているかがITパスポート試験で非常によく問われます。

この記事では、IT用語が苦手な初学者の方でも直感的に理解できるように、OSSとフリーソフトの違いを「料理のレシピ」に例えてシンプルに解説します。

この記事を読めば、OSSの最大の特徴から、試験で引っかけられやすいライセンスの考え方までバッチリ頭に入りますよ!一緒にマスターしましょう!

目次

OSS(オープンソースソフトウェア)とは?

OSS(Open Source Software)とは、その名の通り「ソースコードがオープン(公開)になっているソフトウェア」のことです。

ソフトウェアを動かすための設計図やプログラミング言語で書かれた命令書のことを「ソースコード」と呼びます。
通常、企業が作って販売しているソフト(例:WindowsやExcelなど)は、このソースコードが企業秘密として隠されています。これを勝手に改造されたり、パクられたりすると困るからです。

しかし、OSSはこの大事な設計図(ソースコード)を世界中の誰でも見られるようにインターネット上に大公開しています。

料理に例えると「秘伝のレシピを大公開しているレストラン」

ソフトウェアを「料理」、ソースコード(設計図)を「料理のレシピ」に例えてみましょう。

  • 普通の有料ソフト(Windowsなど)
    「美味しいカレー(ソフト)」はお店で食べられますが、「どんなスパイスを使っているか(レシピ=ソースコード)」は絶対に教えてくれません。企業秘密だからです。
  • OSSの場合
    「美味しいカレー(ソフト)」を提供しているだけでなく、「このカレーの作り方(レシピ=ソースコード)を全部教えます!みんなで勝手にアレンジして、もっと美味しいカレーを作ってね!」と大盤振る舞いしている状態です。

これこそが、OSSの最大の特徴です。

超重要!「フリーソフト」との決定的な違い

OSSとよく混同されるのが「フリーソフト(Freeware)」です。
スマホの無料アプリや、ネットでダウンロードできる無料の便利ツールなどは、多くがフリーソフトにあたります。

この2つ、ITパスポートの試験では明確に区別して覚えなければいけません。

フリーソフトは「タダで食べられるけど、レシピは内緒」

フリーソフトの最大の特徴は「無料(タダ)で使える」ことです。
しかし、料理(ソフト)をタダで食べさせてはくれますが、その作り方(レシピ=ソースコード)は公開してくれません

つまり、「タダで食べてもいいけど、勝手に味付けを変えたり(改造)、別の店で自分の料理として出したり(再配布)しないでね」というのがフリーソフトのスタンスです。

OSSは「無料」ではなく「自由」という意味

一方、OSSの「フリー」は無料という意味よりも「自由(Freedom)」という意味合いが強いです。
レシピ(ソースコード)が公開されているため、ルール(ライセンス)さえ守れば以下のようなことが自由にできます。

  1. 中身(作り方)を見る自由
  2. 自分好みに改造する自由(機能追加・バグ修正など)
  3. 改造したものを他の人に配る自由(再配布)

※OSSは多くの場合「無料」で配られていますが、実は「有料で販売」しても問題ありません。ここもよく勘違いされやすいポイントです。OSS=常に無料、というわけではないのです。

違いのまとめ表

試験中に迷ったら、以下の比較表を思い出してください。

項目OSS(オープンソースソフトウェア)フリーソフト
料理に例えると?レシピを公開している料理レシピは秘密の無料の料理
ソースコードの公開公開されている(誰でも中身を見られる)未公開(中身は見られない)
改造(改変)自由にできる基本的にできない
再配布自由にできる(販売も可能)製作者の許可が必要な場合が多い
重視していることソフトウェアの「自由」な発展ユーザーに「無料」で使ってもらうこと

試験で狙われる!OSS利用時の「ライセンス」の注意点

OSSは「自由に改造して配っていい」と説明しましたが、完全に無法地帯というわけではありません。
OSSを利用する際には、必ずライセンス(利用条件・ルール)を守る必要があります。

ITパスポート試験では、OSSのライセンスに関する以下のルールが非常によく出題されます。

  1. 著作権は放棄されていない!
    OSSであっても、それを作った人の「著作権」は残っています。「俺がゼロから作った!」と嘘をつくことは許されません。
  2. 無保証である(自己責任)
    OSSを使ってシステムトラブルが起きても、開発者は「責任を取らない(無保証)」とするライセンスが一般的です。すべて自己責任で利用します。
  3. ライセンスの継承(コピーレフト)
    「GPL」という有名なライセンスなどで採用されているルールです。「OSSを改造して新しいソフトを作ったら、その新しいソフトの設計図(ソースコード)も、同じルールで世の中に大公開しなければならない」という制約です。これにより、自由なソフトウェアがどんどん世の中に増えていく仕組みになっています。

ITパスポートの過去問に挑戦!

それでは、実際にITパスポート試験でどのように出題されるか確認してみましょう。

【問題1】(ITパスポート 平成31年春期 問70 より改変)
OSS(Open Source Software)に関する記述として、適切なものはどれか。

ア. ソースコードを公開しているソフトウェアは、すべて無償で配布しなければならない。
イ. 著作権が放棄されており、誰でも自由に利用、改変、再配布ができる。
ウ. 利用にあたり、ライセンス(利用許諾条件)に従う必要がある。
エ. ソースコードを改変して作成したソフトウェアは、元のソースコードの開発者に断りなく有償で販売してはならない。

【解説1】
正解は です!
OSSを利用する際は、必ずそれぞれに定められた「ライセンス(利用条件)」に従う必要があります。

他の選択肢の引っかけポイントも重要です。

  • ア:OSSは有償(有料)で販売することも可能です。すべて無償である必要はありません。
  • イ:著作権は放棄されていません。ここが一番の引っかけポイントです。
  • エ:ライセンスに従っていれば、開発者に断りなく有償で販売・再配布が可能です。

【問題2】(ITパスポート 令和2年秋期 問92)
Webサーバとして広く用いられているOSSはどれか。

ア. Apache
イ. Firefox
ウ. Linux
エ. MySQL

【解説2】
正解は アの「Apache(アパッチ)」 です!
ITパスポート試験では、OSSの有名な具体例もよく問われます。

  • ア(Apache):WebサーバのOSS
  • イ(Firefox):WebブラウザのOSS
  • ウ(Linux):OS(オペレーティングシステム)のOSS
  • エ(MySQL):データベース管理システムのOSS

まとめ:OSSは未来を作る「公開レシピ」!

今回解説した重要ポイントのおさらいです。

  • OSSの特徴:「ソースコード(設計図)が公開」されているソフトウェアのこと。
  • フリーソフトとの違い:タダで使えるだけのフリーソフトと違い、OSSは「中身の確認・改造・再配布が自由」に行える。
  • 注意点:なんでもありではなく「著作権はある」「利用は自己責任(無保証)」「決められたライセンスを守る必要がある」のが鉄則。

OSSは世界中の優秀なプログラマーによる「知の共有」であり、今のインターネットやAIの発展に欠かせない重要な仕組みです。

試験では「ソースコードの公開」「著作権は放棄していない」という2つのポイントが特によく狙われますので、このキーワードをしっかり押さえておきましょう。応援しています!

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