DevOpsとは?開発と運用を一体化して素早くシステムを届ける仕組み

ITパスポート試験の勉強をしている人から、DevOpsという言葉が出てきたけど何のことかさっぱりわからないという声をよく聞きます。

DevOpsは、ソフトウェアを作る開発チームと、それを安定して動かし続ける運用チームが協力し合うための考え方です。この記事では、DevOpsの定義・メリット・具体的な取り組み内容を、試験対策にも役立つようにわかりやすく解説します。

目次

DevOpsとは何か

DevOpsとは、Development(開発)とOperations(運用)を組み合わせた造語です。開発と運用の二つのチームが連携・協力することで、ソフトウェアの開発から本番リリースまでの流れを速くかつ安定させる考え方・文化・実践の総称です。

従来のソフトウェア開発では、開発チームは機能を素早く作ることを重視し、運用チームはシステムを安定して動かし続けることを重視していました。新しい機能を追加するほどシステムに変化が生じ、障害のリスクが高まります。DevOpsはこの対立を解消するために生まれました。開発と運用が同じゴールに向かって一緒に仕事をすれば、品質を保ちながらも素早くリリースできる、という発想です。

DevOpsで何が変わるのか

DevOpsを実践すると、主に次の三つの変化が生まれます。

リリースが速くなる

開発から本番稼働までのサイクルが短くなります。従来は数か月かかっていたリリースが、DevOpsでは数日から数週間に短縮されることも珍しくありません。

品質が上がる

テストや確認作業を自動化することで、人間のミスが減り、バグの早期発見につながります。

チームが一体になる

開発と運用が責任の所在を押し付け合う状況がなくなり、問題が起きても助け合いながら素早く対応できます。

DevOpsの四つのフェーズ

DevOpsの取り組みは、大きく次の四つのフェーズで捉えられます。

フェーズ内容
計画何を作るかを決め、チーム全体で共有する
開発コードを書き、テストする
デリバリー完成したコードをリリースする
運用本番環境を監視し、問題を検知・修正する

この四つが途切れなく回り続けることで、継続的な改善が可能になります。

DevOpsの中心となる実践(プラクティス)

CI/CD(継続的インテグレーション・継続的デリバリー)

CI/CDはDevOpsの最重要ワードとも言える実践です。

CI(継続的インテグレーション)とは、開発者がコードを更新するたびに自動的にビルドとテストを行い、問題をすぐに検出する仕組みです。料理中に味見を何度も繰り返して味を調整するようなイメージです。

CD(継続的デリバリー)とは、テストが通ったコードを、リリースできる状態に自動的に整え続ける仕組みです。いつでもリリースボタンを押せる状態を保っておくイメージです。

バージョン管理

コードを変更するたびに変更履歴を記録・管理することです。誰が何をいつ変更したかが追跡でき、問題が起きたときに以前の状態に戻せます。GitやGitHubが代表例です。

アジャイル開発との組み合わせ

DevOpsはアジャイル開発と組み合わせることで効果を最大化します。アジャイルが「何を作るか・どう作るか」を担い、DevOpsが「どう届けるか・どう維持するか」を担うイメージです。

継続的監視(モニタリング)

本番環境でシステムが正常に動いているかを常に観察し続けることです。異常を早期に検知して素早く対処します。

DevOpsを支えるツールの例

用途ツール例
バージョン管理Git, GitHub
CI/CDパイプラインJenkins, GitHub Actions
コンテナ化Docker
クラウドAWS, Azure, Google Cloud
監視・ログ管理Datadog, Grafana

ITパスポートの試験では、ツール名よりも「何のためのツールか」という目的の理解が問われます。

アジャイルとDevOpsの違い

観点アジャイルDevOps
主な対象開発プロセス開発と運用の連携
目的変化への柔軟な対応素早く安定したリリース
サイクルスプリント(1から4週間)継続的かつ自動化

試験では「アジャイルとDevOpsはどちらも迅速な開発・改善を目指すが、DevOpsは運用チームとの協力まで含む」という点を押さえましょう。

ITパスポート試験での出題イメージ

問題例①:開発チームと運用チームが協力してソフトウェアを継続的・迅速にリリースする考え方を表す言葉として, 最も適切なものはどれか。
答え:DevOps

問題例②:CI/CDの説明として最も適切なものはどれか。
正解の選択肢例:コードの変更のたびに自動的にテストや統合を行い, 常にリリース可能な状態を保つ仕組み

DevOpsとCI/CDはセットで覚えておくと安心です。

まとめ

DevOpsとは、開発チームと運用チームが協力し、素早く・安定してシステムを届けるための考え方と実践の総称です。

  • DevOps = Development(開発)+ Operations(運用)の連携
  • CI/CD(継続的インテグレーション・継続的デリバリー)が中心的な実践
  • アジャイルと組み合わせることで効果が高まる
  • 計画・開発・デリバリー・運用の四フェーズが継続的に回り続ける

速くリリース, 安定して運用というゴールをイメージしながら, DevOpsという言葉を覚えてみてください。

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