ITパスポートの勉強をしていると、「ウォーターフォールモデル」という言葉に出会うと思います。
「なんか滝みたいな名前だけど、何のことか全然イメージできない…」
「要件定義?外部設計?難しい工程の名前がたくさん出てきて覚えられない!」
そんな風に悩んでいませんか?
ウォーターフォールモデルは、システムやソフトウェアを作るための「基本的な進め方」のひとつです。IT業界では超がつくほど有名な言葉であり、ITパスポート試験でも頻繁に出題されます。
この記事では、IT用語が苦手な学生の方でもスッと理解できるように、日常生活の「家づくり」に例えながらシンプルに解説します。
この記事を最後まで読めば、ウォーターフォールモデルの全体像からメリット・デメリット、そして試験で狙われるポイントまで、バッチリ頭に入りますよ!一緒に頑張りましょう!
ウォーターフォールモデルとは?(初心者向け解説)
ウォーターフォールモデルの一番の特徴は、その名前の通り、「水が滝(ウォーターフォール)のように、高いところから低いところへ一直線に流れ落ちる」ように開発を進める点です。
システムを作る際、まずは準備をして、次に設計図を書き、その通りに作り、最後に完成品をチェックする……というように、前の工程が全て完璧に終わってから、次の工程に進みます。
一度次のステップに進んだら、原則として作業を後戻りさせないのが大きな特徴です。
ウォーターフォールモデルの5つの開発工程
ウォーターフォールモデルは、基本的に以下の5つのステップで進みます。この順番を覚えることが試験対策の第一歩です!

- 要件定義(ようけんていぎ)
- まず「どんなシステムを作りたいのか」「どんな機能が必要なのか」を明確に決める最初のステップです。ここでお客さんとのズレをなくすことが超重要です。
- 設計(せっけい)
- 要件定義で決めた内容をもとに、具体的な設計図を作ります。「基本設計(外から見える部分)」と「詳細設計(内側のプログラムの仕組み)」の2段階に分かれることが多いです。
- 実装 / プログラミング(じっそう)
- 設計図に従って、実際にプログラマーがコードを書いてシステムを作っていく作業です。
- テスト
- 出来上がったシステムが、設計書の通りに正しく動くか、バグ(不具合)がないかを確認します。小さなパーツごとのテストから、全体を通したテストへと段階的に行います。
- 運用・保守(うんよう・ほしゅ)
- 完成したシステムを実際に使い始め、トラブルが起きたら直したり、より使いやすく改善したりしていく工程です。
日常生活で例えると?ウォーターフォールモデルの具体例
IT用語だとイメージしにくいので、「家を建てる(建築)」プロセスで考えてみましょう!
- 要件定義:「3階建てで、駐車場付きの家がいいな」と希望を出す
- 設計:建築士さんが図面(設計図)を引く
- 実装:大工さんが木材を切ったり組み立てたりして家を建てる
- テスト:完成した家に欠陥がないか、住む前に検査する
- 運用・保守:実際に住み始め、数年後に壁紙を直したり手入れをする
どうでしょうか?家を建てるとき、「1階と2階を作り終わってから、やっぱり平屋にして!」とは後戻りできませんよね?
ウォーターフォールモデルもこれと同じで、計画をしっかり練ってから、後戻りしないように順番に作っていく手法なのです。
ウォーターフォールモデルのメリットとデメリット
どんな進め方にも良い点と注意すべき点があります。ここもITパスポート試験で問われる重要ポイントです。
メリット:スケジュール管理がしやすく、品質を保ちやすい
- 計画が立てやすい:最初に「何を作るか」「誰がいつまでにやるか」をかっちり決めるので、スケジュールの見通しが立てやすいです。
- 進捗が分かりやすい:「今は設計の段階だな」と全体のどこにいるかが一目で分かります。
- 品質が高くなる:各工程が終わるごとに「成果物(書類など)」を確認し、確実にチェックしてから次に進むため、不良品ができにくくなります。大規模なシステム開発によく使われます。
デメリット:途中での仕様変更(手戻り)が難しい
- 変更に弱い:最初にすべて決めてから進むため、途中で「やっぱりこの機能に変えたい!」と言われても対応するのが非常に大変です。前へ手戻りするとコストも時間も大きく膨らんでしまいます。
- 動くものを見るのが遅い:開発の終盤(テスト工程)になるまで、実際に動くシステムを見ることができません。「思っていたのと違う…」となるリスクがあります。
【ITパスポート試験対策】ここが出題される!
ITパスポート試験において、ウォーターフォールモデルに関して特に頻出なのは以下の2つのテーマです。
1. アジャイル開発との違いを押さえる
ウォーターフォールモデルとは対照的な開発手法として「アジャイル開発」がよく出題されます。

- ウォーターフォールモデル
- 最初から最後まで一気に計画して作る。
- 後戻り(仕様変更)が苦手。大規模向け。
- アジャイル開発
- 小さな単位で「作って・見せて・直して」を短期間で繰り返す。
- 途中での変更(仕様変更)に強い。小規模〜中規模向け。
この2つの違いを問う問題は非常に多いので、セットで覚えましょう!
2. V字モデルとの関係性
「V字モデル」という言葉もよく出てきます。
これは、ウォーターフォールモデルにおける「設計のどの段階」と「どのテストの段階」が対応しているのかを、アルファベットの「V」の字の形で表した図のことです。
例えば、「基本設計」で作った仕様書は、のちの「結合テスト」で確認する、といった形で、それぞれの工程がVの字で対応していることを示します。これもウォーターフォールに関連する用語として覚えておくとバッチリです。
ITパスポートの過去問に挑戦!
それでは、実際にITパスポート試験でどのように出題されるか見てみましょう。
【問題】(ITパスポート 平成28年春期 問40 より改変)
システム開発におけるウォーターフォールモデルの特徴として、最も適切なものはどれか。
ア. 開発の初期段階でシステムの全体像や要件を確定させ、基本的には後戻りしないことを前提として工程を進める。
イ. 開発工程を短い期間に分割し、それぞれの期間ごとに要件定義からテストまでを繰り返し行い、徐々にシステムを完成させる。
ウ. 利用者の要望を聞きながら試作品(プロトタイプ)を早期に作成し、それを評価・修正しながら開発を進める。
エ. システム開発のプロセスと品質を改善するために、成熟度を段階的に評価する。
【解説】
正解は ア です!
ウォーターフォール(滝)のように、上流工程から下流工程へと順番に進み、後戻りをしないことが特徴でしたね。
ちなみに、他の選択肢は以下の手法を説明しています。余裕があれば覚えておきましょう!
- イ:アジャイル開発
- ウ:プロトタイピングモデル
まとめ:ウォーターフォールモデルをマスターして合格に近づこう!
それでは、今回のおさらいです。ウォーターフォールモデルの3つの重要ポイントは以下の通りです。
- 滝のように一直線!:要件定義→設計→実装→テスト→運用・保守の順番で確実に進める。
- メリット:計画が立てやすく、スケジュール管理がしやすい。大規模開発向き。
- デメリット:途中の仕様変更(後戻り)が非常に難しく、時間とコストがかかる。
日常生活の「家づくり」をイメージすれば、なぜ後戻りが難しいのかもスッと納得できたのではないでしょうか?
ウォーターフォールモデルは、ITの現場でも資格試験でも土台となる大切な知識です。アジャイル開発との違いをしっかり整理しておけば、試験での得点源になりますよ!
この調子で、ITパスポートの勉強を少しずつ進めていきましょう。応援しています!
