目標利益を達成する「販売量」の計算式!ITパスポート頻出問題を徹底解説

はじめに

ITパスポート試験の計算問題で、「利益を○円出すためには、商品をいくつ売ればいいか(販売量)」という問題を見て、頭が真っ白になった経験はありませんか?

「売上高=費用+利益」という基本はわかっていても、固定費・変動費・販売量が絡む方程式になると途端に難しく感じてしまう人が多いです。

この記事では、ITパスポートで頻出の「目標利益を達成するための販売量」を求める計算式と、その解き方のコツを初心者向けにわかりやすく解説します。

目次

販売量計算のキホン:費用と利益の構造

計算問題を解く前に、売上・費用・利益の関係を整理しましょう。

すべての基本となる公式はこれです。

売上高 = 変動費 + 固定費 + 利益

1個あたりの金額で考える

「販売量」を求める問題では、金額全体ではなく「1個あたり」の金額に分解して考えるのがコツです。

  • 販売価格(単価): 1個売れたときの売上
  • 変動費単価: 1個作るためにかかる費用(材料費など)
  • 限界利益: 1個売れたときに手元に残る金額(販売価格 − 変動費単価)

限界利益が固定費と利益を生む

1個売れるごとに得られる「限界利益」が積み重なって、まず固定費(家賃や人件費などの絶対払うお金)をカバーします。
固定費をすべて払い終わった後、さらに売れた分がそのまま会社の「利益」になります。

ポイント: 「1個売るごとにいくら儲かるか(限界利益)」を最初に出すのが、計算をスッキリさせる最大の秘訣です。

目標利益を達成するための販売量の計算式

「目標とする利益を出すためには、何個売ればいいか?」を求める公式は以下の通りです。

目標販売量 = (固定費 + 目標利益) ÷ 1個あたりの限界利益
※1個あたりの限界利益 = 販売価格 − 変動費単価

この公式の意味(なぜこの式になるの?)

公式を丸暗記する前に、意味を理解しましょう。

会社が絶対に回収しなければならないお金は「固定費」です。そして、今回手元に残したいお金が「目標利益」です。
つまり、(固定費 + 目標利益)が、今回稼ぎ出さなければならない「トータルの金額」になります。

これを、1個売るごとに得られる儲け(1個あたりの限界利益)で割れば、「何個売ればその金額に到達するか」がわかります。

【練習問題】目標利益から販売量を求めてみよう

実際にITパスポート形式の簡単な問題で公式を使ってみましょう。

【問題】
ある商品を以下の条件で販売している。目標利益を300,000円とする場合、必要な販売量は何個か。
– 販売価格(単価):1,000円
– 変動費単価:600円
– 固定費:500,000円

【解説と解き方ステップ】

ステップ1:1個あたりの限界利益を出す
1個売っていか等の儲けが出るかを計算します。
1,000円(販売価格) − 600円(変動費単価) = 400円
→ 1個売れるごとに400円手元に残ります。

ステップ2:稼ぐべきトータル金額を出す
固定費と目標利益を足します。
500,000円(固定費) + 300,000円(目標利益) = 800,000円
→ トータルで80万円稼ぐ必要があります。

ステップ3:割り算をして販売量を出す
トータル金額を、1個あたりの儲けで割ります。
800,000円 ÷ 400円 = 2,000個

答え:2,000個

損益分岐点販売量とは?

目標利益の計算問題とあわせて頻出なのが「損益分岐点販売量」です。

損益分岐点とは「利益がちょうど0円(赤字でも黒字でもない)」になるポイントのことです。
つまり、「目標利益=0円」として同じ公式に当てはめるだけで計算できます。

損益分岐点販売量 = 固定費 ÷ 1個あたりの限界利益

【練習問題】損益分岐点販売量を求めてみよう

【問題】
先ほどと同じ条件で、利益も損失もゼロになる「損益分岐点販売量」は何個か。
– 販売価格(単価):1,000円
– 変動費単価:600円
– 固定費:500,000円

【解説】

ステップ1:1個あたりの限界利益を出す(先ほどと同じ)
1,000円 − 600円 = 400円

ステップ2:公式に当てはめる
利益は0円なので、固定費だけを回収すればOKです。
500,000円 ÷ 400円 = 1,250個

答え:1,250個

1,250個売れば赤字を脱出(トントン)し、2,000個売れば目標の30万円の利益が出る、という関係性がわかります。

【応用編】方程式を使った解き方(裏ワザ)

公式を忘れてしまった場合や、問題の条件が少し複雑な場合は、方程式(「x」を使った計算)で解く方法が確実です。

数学が苦手な人でも、以下のルールに当てはめるだけで解けます。

【方程式の基本の形】
売上高 = 変動費 + 固定費 + 利益

わからない販売量を「x個」と置きます。
先ほどの練習問題を方程式で解いてみましょう。

– 売上高 = 1,000円 × x
– 変動費 = 600円 × x
– 固定費 = 500,000円
– 利益 = 300,000円

これを基本の形に当てはめます。
1000x = 600x + 500,000 + 300,000
1000x − 600x = 800,000
400x = 800,000
x = 2,000

答えは同じ2,000個になります。
ITパスポートの試験本番で公式をド忘れしてしまったら、迷わず「販売量=x」として方程式を立ててみてください。

まとめ:販売量計算の3つの鉄則

目標販売量を求める計算問題が出たら、以下の3ステップを思い出してください。

1. 「1個あたりの限界利益(単価 − 変動費単価)」をまず計算する
2. 「固定費 + 目標利益」で稼ぐべき合計額を出す(損益分岐点なら固定費のみ)
3. 「合計額 ÷ 1個あたりの限界利益」で販売量を導き出す
※迷ったら「販売量をx」として方程式を立てる!

ITパスポートのストラテジ系(会計分野)では、この販売量計算が必ずと言っていいほど出題されます。
数字が変わるだけで解き方のパターンは同じなので、過去問を2〜3問解いて計算の流れを体に染み込ませてしまいましょう!

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