ITパスポート合格者が解説!損益分岐点とは?計算方法ゼロからわかりやすく

「損益分岐点って、計算が難しそうで怖い…」 「固定費と変動費って何が違うの?」 そんな不安を持っている方も大丈夫です! 損益分岐点は、ITパスポート試験のストラテジ系(経営全般)に登場する頻出テーマです。一見難しそうに見えますが、仕組みを理解すれば確実な得点源になります。 この記事では、損益分岐点の基本概念から計算手順まで、具体的な数値を使って丁寧に解説します。ITパスポートの計算問題が苦手な方も、必ず「なるほど!」と理解できるはずです。
目次

損益分岐点とは何か?

損益分岐点(Break-even Point)とは、「企業の売上高と費用がちょうど同じになり、利益も損失もゼロになる売上高」のことです。
  • 売上 > 損益分岐点 → 黒字(利益が出る)
  • 売上 < 損益分岐点 → 赤字(損失が出る)
  • 売上 = 損益分岐点 → 損益ゼロ(ちょうど収支が合う)
わかりやすく言うと、「最低これだけ売り上げれば赤字にならない」という損益の分かれ目です。 この考え方は、新しいビジネスを始めるときや予算を組むときに必ず使われるもので、企業経営の基礎中の基礎です。

費用を2種類に分けて理解しよう

損益分岐点を計算するには、まず費用を2種類に分ける必要があります。

固定費(こていひ)

売上に関係なく、毎月必ず発生する費用のことです。
固定費の例 具体的なイメージ
家賃・地代 毎月必ず払う事務所・店舗の賃料
従業員の基本給 月給制の給与
減価償却費 設備・機械の費用を毎年均等に計上したもの
保険料・リース料 契約中は固定で発生するコスト
固定費のポイントは「売上がゼロでも発生する」点です。お店が1円も売れなくても、家賃は払わなければなりません。

変動費(へんどうひ)

売上(生産量)に比例して増減する費用のことです。
変動費の例 具体的なイメージ
商品の仕入れ原価 売れた分だけ仕入れる商品代
材料費 製品を作るのに使った原材料
外注費・販売手数料 販売量に応じて発生する費用

損益分岐点の計算方法

ではいよいよ、損益分岐点の計算です。

基本の考え方

利益がゼロになる = 「売上高 = 総費用(固定費 + 変動費)」 この関係が成り立つ売上高が「損益分岐点売上高」です。

変動費率とは

計算に入る前に、変動費率を理解しましょう。
変動費率 = 変動費 ÷ 売上高
売上高に対して変動費がどれくらいの割合かを示す数値です。 例えば、売上高4,000万円で変動費が2,400万円なら: 変動費率 = 2,400万 ÷ 4,000万 = 0.6(60%)

損益分岐点売上高の公式

📌 損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ (1 – 変動費率)
「1 – 変動費率」は貢献利益率とも呼ばれます。売上高から変動費を引いた部分が固定費の回収と利益に「貢献」する割合のことです。

【例題】実際に計算してみよう

次の条件で、損益分岐点売上高を求めてみましょう。
ある企業の売上高は5,000万円、固定費は1,200万円、変動費は3,000万円である。この企業の損益分岐点売上高はいくらか。

ステップ1:変動費率を求める

変動費率 = 変動費 ÷ 売上高 = 3,000万 ÷ 5,000万 = 0.6(60%)

ステップ2:公式に当てはめる

損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ (1 – 変動費率) = 1,200万 ÷ (1 – 0.6) = 1,200万 ÷ 0.4 = 3,000万円

答え:損益分岐点売上高は3,000万円

つまり、この企業は売上高が3,000万円を超えれば黒字、3,000万円を下回れば赤字になります。

損益分岐点比率と安全余裕率

ITパスポートでは、損益分岐点の応用として「損益分岐点比率」と「安全余裕率」も出題されることがあります。
用語 意味 計算式
損益分岐点比率 現状の売上高に対して損益分岐点がどの程度の割合か 損益分岐点売上高 ÷ 実際の売上高
安全余裕率 売上が何%減っても赤字にならないか(経営の余裕度) 1 – 損益分岐点比率
先ほどの例で計算してみましょう。
  • 損益分岐点比率 = 3,000万 ÷ 5,000万 = 0.6(60%)
  • 安全余裕率 = 1 – 0.6 = 0.4(40%)
安全余裕率が高いほど、売上が減っても赤字になりにくい「財務的に安全な企業」と言えます。

ITパスポート試験での出題イメージ

試験では次のような問題が出題されます。公式と手順をしっかり覚えておきましょう。 【例題】
ある企業の売上高は8,000万円、固定費は2,400万円、変動費は4,800万円である。この企業の損益分岐点売上高はどれか。 ア 2,400万円 イ 4,000万円 ウ 4,800万円 エ 6,000万円
【解き方】
  1. 変動費率 = 4,800万 ÷ 8,000万 = 0.6
  2. 損益分岐点売上高 = 2,400万 ÷ (1 – 0.6) = 2,400万 ÷ 0.4 = 6,000万円
【正解】エ 6,000万円 計算の手順は常に同じです。①変動費率を求める → ②公式に当てはめる、の2ステップを繰り返すだけです。

損益分岐点を改善するには?

企業が損益分岐点を下げる(=赤字になりにくくする)方法は3つあります。試験では「どのような対策が損益分岐点を下げるか」という選択問題も出ます。
  1. 固定費を削減する → 家賃交渉、人件費の見直しなど
  2. 変動費率を下げる → 仕入れ先を変える、材料を効率化するなど
  3. 販売単価を上げる → 付加価値を高める、値上げするなど
これらはすべて「損益分岐点売上高を引き下げる」効果があり、経営の安全性を高めます。

まとめ

損益分岐点のポイントを整理しましょう。
  1. 損益分岐点とは「利益も損失もゼロになる売上高」のこと。
  2. 費用は2種類:固定費(売上に関わらず発生)と変動費(売上に比例)。
  3. 計算公式:損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ (1 – 変動費率)
  4. 手順は2ステップ:①変動費率を計算 → ②公式に当てはめる。
  5. 応用:損益分岐点比率・安全余裕率の意味も押さえておく。
この5つを押さえれば、ITパスポートの損益分岐点問題はほぼ対応できます!一度しっかり理解すれば、試験の大切な得点源になりますよ。あなたの合格を心より応援しています!

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損益分岐点は赤字と黒字の境目

損益分岐点は、利益がちょうどゼロになる売上高や販売数量です。ITパスポートでは計算問題として出ますが、仕事では事業がどこから黒字になるかを確認する目安になります。

売上が損益分岐点を下回ると赤字、上回ると黒字です。固定費が増えれば損益分岐点は上がり、変動費率が下がれば損益分岐点は下がります。数字の意味をつかむと、計算式も覚えやすくなります。

  • 損益分岐点は利益がゼロになる地点
  • 固定費が増えると、黒字化に必要な売上も増える
  • 変動費率が下がると、利益が残りやすくなる

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